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個展 「晴るる夜に」
2017.11.5
横井山 泰 個展 「晴るる夜に」
● 11/24(fri)-12/2(sat) 会期中無休です
● 11:00-18:30
● Niche Gallery ⇐ こちら
● 東京都中央区銀座3-3-12銀座ビルディング3F
ゆく秋の寂しさ身にしみるころ、いかがお過ごしでしょうか。
夏から、アトリエまで小田急線2駅の道のりを歩いて通っています。
炎天では同行する愛犬も暑かろう。焼けたアスファルトで足を火傷しかねないので、あぜ道や酒匂川の堤を選んで行きます。犬は大変喜んで二人とも足が締まって来ました。季節は進み、長雨はあがりました。帰り道、晴れた空には秋の月が出てあぜ道には僕と犬の影が輝いています。
DMの作品は、動物の集会を奥から覗いている男女を瘤取り爺さんに見立てています。飼い犬の犬社会での、我が家とは違う、意外な一面を垣間見ているのです。瘤取り爺さんが鬼の集会所で雨宿りしていたのは、偶然でなく必然だったのかも知れません。縁のある場所へはたどり着けますし、縁のあるものは観えるのです。
絵のはじまりは、真っ白なキャンバスにピンクや黄色の絵の具を出鱈目に塗り付けていきます。時には近所の子どもに落書きをさせたりします。すると中有中陰を漂うような混沌の中に何かが出てくるのです。そうやって観えたものに従って行くと作品が出来ます。
今回の展覧会で一番大きな作品はS120号(1940×1940㎜)実際に観ると数字以上に大きな画面です。一番小さいのはサムホール(227×158㎜)です。
動物と人物が行ったり来たり絡み合う展覧会を是非ご高覧下さい。
2017年 11月 吉日
横井山 泰